プロダクションノート

テイラーは姉よりもかなり若いが、多くの点で大人びている。「テイラーは、ほかのみんなに幸せになってもらいたいって思っているの」とアータートンは語る。「テイラーはシャイで、ちょっと不器用なの。自分が傷つくかもしれないと思っていても、人をハッピーにしたいという子ね」彼女のような性格はティーンエイジャーの女の子から共感を得るはずだとアータートンは言う。というのもティーンエイジャーはいつも自信に充ち溢れているというわけではないからだ。「脚本でテイラーの役どころを読んで、やりたいって思ったのよ。テイラーは極端にセクシーって感じじゃないし、いつも言うべき言葉が浮かばない人なの。だから女の子たちが共感すると思うのよ。14歳や15歳の頃の私も自分に自信が持てなかったから。この作品の最大のメッセージは自分らしさを受け入れるってこと。そこが気に入っているの」姉妹の関係がこの作品の中心テーマであることは間違いない。「2人は人生の難局を乗り越え、ものごとを解決していくの」とスコーリーは語る。「それがプロットの核で、単なる三角関係の話じゃないのよ」

ラフを演じる完璧なイタリア人の男性を見つけるために、ダニアはローマでオーディションを行い、すぐにジュリオ・ベルーチが適任者だと分かったという。

グレッグ・ワイズはギターを持ってオーディションに現れ、ジョージ・マイケルの“Faith”を力強く歌い、監督たちを大いに楽しませたため、すぐマディの元カレで、復縁を求めるダグ役に抜擢された。

コメディエンヌのケイティ・ブランドは当初、脚本アドバイザーとして参加していたが、すぐにマディの親友のリル役に抜擢された。「ジョシュアが脚本を書いていたんだけど、平凡すぎたから、何か提案できる新鮮な声が欲しいということで、私が参加するようになったのよ」とブランドは語る。「リルはエロ小説を書くハジけた性格の女性だったから、演じていて楽しかったわ。片手にはお酒、ベッドには男って感じの女性なの。でも姉妹が判断を誤ると、彼女が現実を見させ、ケンカを止める役を買って出るの。リルの台詞がいいし、彼女にはロマンチックな伏線もあるのよ。舞台は南イタリアのプーリアの太陽が降り注ぐ海岸よ。誰だってそこに行って、恋をしたいと思うはずよ」

さらに注目すべきなのは、『Walking on Sunshine』には、レオナ・ルイスがテイラーの友人のエレーナ役で映画初出演を果たしていることだ。レオナも出演したくてたまらなかったという。「音楽映画というのが決め手になったわ」とレオナ。「演技だけでなく歌えるというのが気に入ったの。私は80年代生まれで、マドンナやシンディ・ローパーを聞いて育ったのよ。私はお芝居が大好きで、若い頃はたくさんの作品に出演していたの。だから今回の映画初出演は、すごいチャンスだったのよ」レオナの力は未知数だが大成功を収めたアーティストである。

振付と作曲について

最強のシンガーや俳優を見つけるオーディションを進める一方で、リチャードソンは一流の振付師が必要だった。リッツァ・ビックスラーはマックス&ダニアとは長年の知り合いで、「90年代の終わりに私がミュージック・ビデオの仕事をやっている頃からの付き合いよ」とビックスラーは語る。ビックスラーがやる気になったのは、新人を起用するということもあった。「新人と一緒に仕事をしたかったの。まっさらで手垢の付いていない人間と仕事をするのは、すごく特別なものよ」

ロケ地での撮影の前にリサーチに数か月、リハーサルに数週間を要した。ビックスラーは自分のプロのダンサー・チームを招集し、スタジオで4週間のトレーニングを行い、そこにメインのキャストを加え、厳しいリハーサルを2週間みっちり行った。ビックスラーはマックス&ダニアがどんなダンスを望んでいるか綿密に打ち合わせした。「ボリウッドの映画を山ほど見たわ」とビックスラー。「ステージングがすごくいいのよ。他の国に比べて、はるかに大人数のグループがスケールの大きな曲を踊っているの。どの曲も平均300人から400人でね」映画の見せ場の振付をする場合、比較的シンプルなダンスを行うというのが重要だった。「難しすぎる振付をすると、みんながやりづらくなるけど、シンプルにすれば簡単で覚えるのも早い。「シンプルで効果的な動きが、スケールの大きな曲をやる時のポイントね。ボリウッド流のあまり目立たないシーンのやり方も好きよ。俳優は踊っていないんだけど、ちゃんと振付はされているのよ。そういったいろんなものを参考にしたのよ。タンゴの曲もあるけど、あれはちょっとマイケル・ジャクソン風ね。それから80年代のオリジナルのミュージック・ビデオを取りいれて、あの曲の振付を見ていた観客になじみやすくしたの」

ページのTOPへ